カテゴリー別アーカイブ: 福井 直哉先生

第28回世界年齢別トランポリン大会レポート【1.大会前日まで】

 

~11.12歳女子部門 日本代表:升谷 優希選手(所属:イアスFSC)~
アゼルバイジャン:バクー 11月22日(月) ~ 28日(日)

 

■ DAY1|11月21日(日)
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  • 夕方のJAL伊丹空港 ⇒ 羽田空港でまずは東京へ
  • 21:50フライトのトルコ航空羽田 ⇒ イスタンブール便で一路トルコへ
  • 初PCR、初の日本代表、初の海外遠征、初の12時間の長時間フライト

✍ 何もかもが「初」尽くしの遠征初日がスタート!

 

 

■ DAY2|11月22日(月)
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  • 早朝のイスタンブール⇒アゼルバイジャン便で11:00に選手団はバクーに無事に到着
  • 入国検査を済ませ、昼過ぎに宿泊先のマリオットブルーバードホテルに到着
  • PCR検査を受け、全員が陰性結果
  • ホテルで遅いランチを済ませ、早速練習のため試合会場へ
  • 約2時間のトレーニングを終え、ホテルに戻りランチをとり到着初日は早めの睡眠へと

✍ 長時間の移動ながら、まずまず身体は動いていたように思う!

 

 

■ DAY3|11月23日(火)
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  • AM7:30
    軽い運動後、朝食をとり午後からの練習に備える
  • 10:30
    シャトルバスにて会場へ
  • 11:00~11:45
    本番練習に備えウォーミングアップ
  • 12:00~12:45
    トランポリン トレーニング① サブホールにて
  • 12:45~13:30
    トランポリン トレーニング② メインホールにて
  • 18:00~
    選手団アイスブレーキング 自己紹介など
  • 19:00
    ディナー

✍ 今日から公式練習スケジュールがスタート!
日本選手団はお昼の2回の練習でまずますの調子だったので、夕方の練習はPASSし、明日の練習体調コンディショニングに備え3日目が終了。
夜の日本チーム全員でのアイスブレーキングで団として一致団結が更に高まる!

 

 

■ DAY4|11月24日(水)
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  • AM7:30
    ホテル周辺を軽く散策で身体を目覚めさせてからの朝食
  • 12:00
    会場にてトランポリン トレーニング① トレーニングホールにて
    そのまま会場に残り、夕方からの再トレーニングのため会場にてランチと待機
  • 17:00~18:30
    明日のシンクロの予選、決勝前の最終練習
  • 20:00
    ディナー&ミーティング

✍ いよいよ大会初日を明日に控え、先ずは先鋒11,12歳グループの男女のシンクロと13.14歳グループの男女個人予選、決勝で幕が開きます。

頑張れ升谷選手、千代延選手ペア!!

選手団はじめ日本からもイアスFSC、インプレッショングループからも熱い声援が届いています。

 

『笑顔で演技を!』

 

イアスFSC選手コース監督:福井 直哉

第35回世界トランポリン競技選手権大会

先週開催された大会において、
日本男子チームは団体戦2位の 銀メダル、個人戦では西岡選手が難度点18.9をマークし、見事に初出場で 銀メダル を獲得し、日本トランポリン界にまた新たなニューヒーローが誕生しました。

負けず日本女子チームも団体戦では 金メダル を獲得し、東京大会に続き2連覇の偉業を達成。

選手のケガで急遽ペアを編成した森・太村選手が息の合った演技を披露し、見事にシンクロナイズドで 銀メダル を獲得しました。

コロナ禍の中、大会本番まで複雑な調整を余儀なくされたかと思います。

しかしながら、世界トップクラスの選手たちは見事な演技を披露していました。

来年はブルガリア:ソフィアでの開催となります。
新たなヒーロー、ヒロインの誕生に胸が膨らみます。

今週は第28回世界年齢別大会がスタート!
イアスFSCの “升谷選手” の登場です。

升谷選手の出番は個人とシンクロの2部門です。

■ シンクロナイズド  11月25日(木) 予選 16:00~/決勝 19:15~
■ 個人        11月28日(日) 予選 11:30~/決勝 16:30~

※日本とアゼルバイジャンの時差は-5時間です。
アゼルバイジャン時間 16:00 ⇒ 日本時間 21:00
引き続き応援のほど宜しくお願いします。

日本代表選手団審判:福井 直哉

【直哉のつぶやき】選手が9割、コーチが1割

コロナのお陰!と言ったら不謹慎ですが、この一年間は、ほぼほぼ現場で選手をコーチングする機会に恵まれた。

大会がことごとく中止になり、もし開催されたとしても試合経験から遠ざかっている選手にとっては「一発勝負」的なリスク感は否めない。

だからここ一発の「集中力」が大事になってきます。集中力を高めてくれる唯一の手段は普段の練習だと考えています。

時に「練習は試合のつもりで、試合は練習のつもりで」と言われます。

この言葉は、選手が常日頃、自分と向き合い、そして課題を克服し成長していく過程で培われます。

試合結果を選手に転嫁する気は毛頭ありません。

ただ、自分と真剣に向き合い、100%の努力が出来るか否かで自ずと結果がついてくるように思えてならない。

コーチはあくまでも、選手が間違った方向へ行かないよう手綱をしっかり握りしめ、正しい道程を導くための1割の力があれば十分だと思う。

 

▼写真
選手のレッスン風景

【直哉のつぶやき】コロナ禍での大会

イアスの選手が大会に出場できる機会が巡って来たのは、昨年12月でした。

地方大会も中止、夏の全日本ジュニア大会も、秋の西日本大会も中止でした。

満を持して臨んだ「川崎大会ジャパンオープン」イアスからは7名が出場し、内5名は全国的なレベルの大会に初チャレンジでした。

毎月の定例記録会(試技会)でリハーサルを行っていたものの、やはり本番の違う雰囲気を5人は感じ取ったのだと思う。

そして前年も出場している升谷選手は実力を十二分に発揮し、前大会の6位からの大躍進で一気に優勝!

船中選手も、初の決勝進出そして準優勝を見事に勝ち取りました。

コロナに負けず、毎日コツコツ、辛抱強く練習してきた選手たちの発表の場である試合。

今年は予定通り開催される事を切望しています。

 

▼写真
川崎大会ジャパンオープンの写真

【直哉のつぶやき】コロナ禍でも実りの秋

コロナ禍の今年も実りの秋の到来。

5月に植えた苗も、猛暑の水不足を乗り切り、9月にようやく刈り取りの季節を迎えました。

実りの秋は台風の季節でもあります。

そういった意味では農作物は絶えず、外界からのストレスや疫病に耐え忍びながら成長し、実を結んでいるのでしょうね。

人間も同じです。今年度は「コロナ」という新たな疫病が現れました。上手くコロナと付き合い、そして克服していく。現代人に課された新たな使命だとも思う。

ダーウィンの進化論では「環境にうまく適応した」ものだけが生き残り、進化すると言う。

今後もまだまだ未知の病気・疫病などが現れるかも知れない。そのためには、自分の体力免疫力を高めておく必要がある。

それを実現する第一歩として、運動は必要不可欠な存在でもある気がしてならない。

 

▼写真
昨秋の実家(七尾市能登島町)での稲刈り作業

【直哉のつぶやき】新型コロナが拡大傾向

新型コロナの全国感染拡大をうけ、イアス2校も昨年4月、5月の2ケ月間の休校を余儀なくされました。

明けて6月からは何とか通常スクールを開始するも、未知とのウィルスの共存をテーマに、感染防止対策を万全にとりながらの再開でもありました。

久しぶりに見る子供たちの笑顔に出会い、2ケ月間も運動を我慢して待ってくれて、本当に有難う!という気持ちでした。

また、コロナ禍で強く感じたこと。

それは普段から運動している子供たちにとって「運動は魔法のスパイス」であるという事です。

スパイスが在庫切れしていた2ケ月間は、さぞ、日常生活において変化のない、在り来たりの毎日を過ごしていたように思えてならない。

 

▼写真
コロナが流行しイアスでも感染予防対策を強化した昨年2月

【直哉のつぶやき】トランポリン世界選手権大会 in 大阪 1984年

~2月8日(月)の続編~

1983年、スペイン:ブルゴスでのヨーロッパ選手権大会を経験した我々は、この年開催された代表選考会を見事に勝ち抜き、4人が揃って日本代表に選ばれました。

とは言え、日本で初開催の重圧には日々相当のストレスを感じていたのも事実でした。

「もし予選敗退したらどうしよう」
「誰一人、最終日の決勝の舞台に日本人が居なかったら淋しいだろうなー?」

とかマイナスのシーンが何度も頭に浮かんでいました。

日々、ストレスを感じながらも我々は精一杯やるだけ!気持ちを集中し、いよいよ真夏の大阪城ホールを迎えました。

同僚の岩元選手は見事個人戦で予選突破!岩元選手とペアを組んだ私もシンクロの予選を突破し見事決勝にコマを進めることが出来ました。

田舎から大応援団が会場に駆けつけてくださり、お陰さまで決勝も会心の演技で6位入賞を果たすことが出来ました。

それはトランポリンを始めて7年目の夏の人生最大の出来事でした(笑)

 

▼YouTubeの映像
「1984 TRAMPOLINE WORLD CHAMPIONSHIP OSAKA (JAPAN)」

 

▼写真
大阪世界選手権シンクロ決勝の一枚

【直哉のつぶやき】コロナ禍の中で

記憶に新しく1都7府県に緊急事態宣言が先月1月14日に発出されました。
1回目の昨年は全国一律の発出でしたが、今回は関東、関西圏に限定されました。

無論、大阪は関西圏で一番の感染者数、重傷者数、死者数を数え今回の宣言は妥当な政府の判断と解しています。

しかしながら、今回は飲食業を中心にした時短要請が主でありながらも、当クラブとしても、選クラスのレッスン時間を前倒して、最大20:00までに合わせました。

また、今回の外出自粛要請も受け、イアスのスクールには影響があるのかな?
と危惧していましたが、結果平時と変わらぬ出席率でした。

逆に保護者からの声は、
「外出を控えている分、イアスを休まずに通わせたい」
=「運動不足の解消」の意味合いがあることが分かりました。

この点は、昨春の一斉休業の経験と反省があるようですね。

イアスでは、運動適齢期のお子さんたちが、これからも適切な場所で、適度な運動を通じて健全な心身の成長に寄与するよう努めて参ります。

 

▼写真
昨年開催したイアス校内記録会決勝の様子

【直哉のつぶやき】ヨーロッパ選手権大会 in Burugos ESPANIA 1983年

先日、YouTubeでお宝映像を発見しました。

それは日本人として初めてヨーロッパ選手権大会に挑んだチームジャパン5人組の秘蔵映像です。

5人の内訳は代表監督の大林先生、先輩の岩下選手(大阪商業大学卒)、半田玲子(金沢二水高校)、岩元健治(大阪体育大学)そして私、福井直哉(大阪体育大学)です。

翌年の84年に開催を控えた大阪での世界選手権大会において、地元開催地として日本チームは是が非でも決勝進出を果たすため、大林先生が当大会へのオープン参加を叶えてくださいました。

前年の82年に初めて日本代表の座をつかみ、アメリカ開催された世界選手権に臨みましたが、並み居る強豪の前では全く歯が立たず全員見事に予選敗退。

その経験もあって、武者修行の一環として大会に参加しました。

映像を振り返り、選手紹介の時はうつむき加減でしたが、演技を終えた後は実に堂々と晴れ晴れした表情でした。無事に演技が出来てホッとしたのでしょう(笑)

この大会では、海外選手の演技の傾向やこなし方のツボを肌で感じることが出来ました。

「井の中の蛙大海を知らず」この言葉が心身に沁みました。

 

▼YouTubeの映像
「1983 TRAMPOLINE EUROPEANS CHAMPIONSCHIPS BURGOS, PART 1」
※私と岩元選手の映像はYouTubeの1時間12分辺りから流れています

 

▼写真
大阪世界選手権大会のプログラム表紙

【直哉のつぶやき】COACHとは

過去のヨーロッパ遠征の折、どうしてバス停には「Bus・Coach・Station」と表示されているのか不思議に思っていました。

コーチの語源は「KOCS」というハンガリーのとある町の名前からだそうです。
この町で製造された馬車「KOCIS」が由来で「コーチ」になったようです。

コーチの務めとは、馬車に乗って来た「大事な旅人、お客様」を最終目的地まで、無事に安全に送り届けるのが本来の責務だとのこと。

「技術を教える」とか「コツを伝授する」とか「勝つための秘策を授ける」とか
「経験論を諭す」とか「負けない戦術を叩きこむ」とか、、、

勝負についての諸々を教えるのがコーチでもあるのですが、上記の本来の責務のとおり、その人(選手)の目標、目的をゴールまで確実に導いてあげるのが本当の姿なんですね!

日本では文化上・教育上、教え導く人を、先生や指導者や師匠とかで呼ばれていますが、スポーツの世界では「コーチ」という位置づけが一番馴染む呼称ではなかろうか。

 

写真:ワールドゲームズ(ポーランド)にて代表コーチとして参戦した際の一枚